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Granada

Alhambra

学生の頃、スペインへ行った。 伯母から「カバン持ちで来ない?」とタナボタ的な話に乗ってそこで出会ったのがアルハンブラだった。 無機的な外観に反してその内部装飾は素晴らしく、宮殿内部にひとたび入ったが最後、頭は90度上向きに固定、という状態になってしまった人々のあとに、貴方も呆然と口をあけて続く、という自体に陥ってしまうのである。 スペインのある建築家にも「ここでは建築の概念さえも忘れてしまう」と言わしめているアルハンブラには、言葉では到底語り尽くせない、視覚のみならず感覚という感覚がひとつの受け皿となって文化、歴史、宗教が降り注いでおぼれてしまうような錯覚さえ覚える。 感動する、と文字にすると陳腐に感じられてしまうが、頭を思い切り殴られたようなショックを受けた。早い話が惚れ込んでしまったのである。ここに住み込んでアルハンブラ物語という小説まで書き上げてしまったワシントン・アーヴィングの気持ちがわかる気がした。 惚れ込んだら、その魅力にどっぷり浸かりたいと思うのは仕方のないことで・・・ ・・・・というのが昔書いた卒論の前置き。(ほんとはまだダラダラと続く) あれから何度も引っ越して環境も変わったにも関わらず、引越し先に必ず持ってゆくのが卒論とアンティークショップで購入したスペインの古いタイル。 この秋、久しぶりにグラナダに行くことになった。 その前に行ったのが2008年だから、もう3年振り。「毎年来るよ」とあの景色に約束したのに果たせていなかったから、楽しみというより自分の不実さに恐縮しながら足を踏み入れる、という感じ。電車で駅に到着したら最敬礼してしまうかもしれない。 念のため夫に私の灰撒き場を伝えておこうと思う。城で、いちばん風の通る場所。 ...

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RICOH GXR

酔っぱらいの皆様、失礼あそばせ。

近頃、無粋とは思いつつ夜な夜な酒場にカメラを持ち込んでは、いい感じの酔っぱらいを物色して写真を撮らせていただいております。まだまだ数は少ないのですが、これがなかなかいい笑顔を見せてくれるもんで、撮ってて楽しいんですよ。 狙い目はやはりサラリーマン(ビジネスマンではない)が集うエリア。 今度は浅草あたりも狙い撃ちしようと思っておりますので、運悪くターゲットになってしまったおじさま、逃げないでくださいね。 ...

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RICOH GXR

撮って出し

このあいだの日曜、久しぶりにワークショップに参加してきました。 なかなかスパルタンな構成のワークショップで、講義後にランチ、その後2時間で撮影し、6枚をセレクト、講評、その後また講義という、インプットとアウトプットを一気にこなすハードな内容。もちろん撮って出し。 その中から2枚だけ。 ...

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murmur

月曜日

月曜は1日の12時間は調子がでない。 原因の半分はどうにもならない理由で、もう半分はいずれどうにかなる理由。今夜は丁寧に料理をして味見だけして一人で散歩に出た。少し気を張って歩いていたからかもしれない。疲れたので5年ほど前よく立ち寄っていたバールに寄ってなみなみと注がれたスプマンテを飲んだ。少しだけ気分が晴れた。 ...

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RICOH GXR

東京に戻ってきました

約半年ぶりのポストですが、先月東京に戻ってきました。 今度の住まいは以前の勤務先の近くだったということもあり、勝手知ったるエリア。(特に飲み屋関連)お散歩撮影にはまだまだ暑い時期ですが、土日の早朝はのんびりと近所の撮影を楽しんでいます。 それから新たに新人さんも仲間入り。新人と言うにはいささか年はいってますが、ついにライカを手に入れました。1957年生まれのM3です。先日やっと一本撮りきって現像から上がってきたところです。 フィルムのこの感覚、しばらく忘れていたのですがやはりいいものですね。物質としての存在の手応えのようなものを感じます。 しばらくは街スナップがメインになりそうな予感。 ...

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