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murmur

今年3月のトークイベントでセイケトミオさんが仰っていた「写真がどうかではなく、最終的に紙として欲しいかどうか」という言葉がずっと気になっていた。ランドスケープという言葉を日本語としてどう扱うか、ということに少し慎重になっている。一般的には「景観」や「景色」であり、それに観光的な要素や美しさという意味合いが含まれると「光景」。「風景」「情景」はあくまでパーソナルに見えた景色。 私がスナップするときは、おそらく無意識にどこかで見たであろう情景と重なりあったときなのだろうと思う。もちろんすべてが合致する筈はなく、光の方向とか、強さとか、何かのディテールだったり、いい風が吹いていたりだとか、そういった類のもの。ある感覚刺激に対して別の異なる感覚が同時に引き起こされる現象のことを「共感覚」というらしいのだが、最近似たような体験をした。あるジャズライブに行ったのだが、彼が紡ぎだすピアノの音のバランスや音の粒の美しさの中に身を委ねていたら、突然目の前に美しい色が渦巻くように広がった。メロディに合わせて形を変え、色味を変え、それは美しい世界だった。 そこまでは無いにしろ、たとえば私の写真を見て何か懐かしいような思いになるとか、良い思い出を思い出したりとか、そんな風に思ってくれたらそれはとても嬉しい。作者がフレームに収めた、いわゆる圧縮された世界を見る人が少しずつ解凍しながら見るのかもしれない。一度目は見えなかったけれど、手元に置いて何度も見ているうちに見えてくるものもある。そういった意味では、ある写真を所有するということはそのときの作者の体験を追体験するものかもしれない。写真集とは違って、オリジナルプリントの良さはそこにあるのかな、と家に写真を飾ったり、人に自分の写真を買ってもらったりするうちに思うようになった。 だから、「紙として欲しいかどうか」というのは私にとってはその写真の世界の中に身を置きたいかどうかという言葉になると思う。その写真があると、自分がまるでその場に行ったような気分になれる写真、と言い換えてもいい。 自分の理想とする写真の姿と、自分の撮る写真が次第に近づいてきたような感覚を少しずつ実感するようになってきた。だからこそ、その世界の完成形をしっかりと自分でイメージするのが大事なのではないかと思う。 ...

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share senses 終了しました!

 4/18日からはじまったshare senses、本日をもって終了いたしました。 会期中はなかなかお天気に恵まれず不安もありましたが、沢山の方にご来場いただきました。改めて感謝を申し上げます。 いつもの真っ白な壁の写真展の会場とは違い、コンクリートの壁面に吹き抜けの空間、シャンデリア。 ギャルデ・コレクティブの世界観がぎっしりつまったこの空間にどう展開すれば良いだろう、と本当に悩みましたが、 強力な手助けと皆さまのご協力のお陰で無事終えることができました。 (実は試着室でした。カーテンを閉めるとちょっと楽しい空間に。) また、作品が何点かお嫁にゆきました。 気に入っていただけて、普段の生活の中で眺めてもらえる。こんな幸せなことはありません。 ギャルデのお店からも作品は一旦は引き上げさせていただきましたが、またしばらくしたら数点、ちょっと違った形でまた再登場するかもしれません。 そうそう、会期は6日間だけでしたが、石田さんの植物たちはちゃんと成長していました。 一番人気のケロッピはこのまま小さくなって消えてしまうのではなかろうかとハラハラしながら日々見守っていましたが、 5日目にはささやかなツノのようなものを生やして一回り大きくなっていました。 私も今回の素晴らしい出会いを栄養に、ステップアップしてゆきたいと思います。 本当にありがとうございました。 ...

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share senses 4日目

4日目が終わりました。share senses。今日もお昼すぎまで雨でしたが多くのお客様にご来場いただき感謝申し上げます。 こだわって作られた空間だけあって、ライティングもとても綺麗。着心地のよいお洋服はもちろん、写真も植物もいきいきと見え、 とても居心地の良い空間に仕上がっています。 こちらのイベントも明日を含めて残りあと2日。私は明日・明後日は夜間のみの在廊となりますが、皆さまのお越しをお待ちしております。 ...

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"share senses" いよいよ本日からはじまります!

Leica ME

Leicaと銀座

明日からライカ銀座店サロンで開催されるElliott Erwittの"Personal best for Leica". 今夜はレセプションとのことだったので、いそいそと行ってまいりました。 まだ写真をやろうとは思っていなかったころ、父と三条の骨董屋でチラシを見て、翌日ひとりで何必館で写真展を見たのがElliott Erwittとの出会い。今夜は残念ながらご本人はいらっしゃらなかったのですが、やはりいいですね、ザ・スナップ。 レセプションということでいつものテーブル類も中央に二台だけで、混み合ってはいましたが普段は近くで見ることが出来ない壁側の写真もちゃんと堪能出来ました。 そしてその後はほろ酔いの銀座スナップ。 街に見合うカメラを持っての平日の夜の銀座を歩くのは楽しいものです。 ライカ銀座サロン Elliott Erwitt "Personal best for Leica" 展示は7/14まで。 ...

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SIGMA DP3 Merrill

SIGMA DP3 Merrill「花散る季節」編

1ヶ月間使わせていただくことになりました。SIGMA DP3 Merrill。 実は4年前、はじめて購入したデジカメは初代DP2。当時40mmという画角が気持よく感じていたし、 カタログ写真の何とも言えないぬめり感に惹かれた、というのが大きな理由。 せっかくなので、SIGMA Photo Pro の Monochrome Modeを使用してみました。 早くも花散る季節、ということで桜に綿帽子。このカメラを持つとどうしても「DP向き」な被写体を探してしまうところが難といえば難かなとも思いますが、カメラ主導の目になってみるのもなかなか楽しいものです。 次回は街中スナップ版をアップします。 ...

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SEOUL PHOTO 2013

本日より4/7まで開催されるSEOUL PHOTO 2013のBlitz Galleryのブース(no.14)に作品を出展しています。 以下は概要です。 --------------------------- Seoul Photo 2013 期間- 2013.04.04(木)〜2013.04.07(日) 場所-ソウル江南区  COEX  Bホール(World Trade Center, Samseong-dong, Gangnam-gu, Seoul) 時間- 4月4日(木)〜6日(土)10 am - 6 pm(午後5時まで入場可能)4月7日(日)10 am - 5 pm(午後4時まで入場可) Seoul Photo 2013 のサイト http://seoul-photo.com/ --------------------------- 大きな地図で見る ...

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4/18〜コラボイベント "share senses" に参加します!

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