コーヒーとモロッコ

Saturday, October 31, 2015


夜中からお腹が空いていたので、寝起きに薄めのコーヒーとドイツのチョコ。外は明るすぎず、でも暗くもなく。何となく昔スペインのホテルで飲んだコーヒーを思い出す。
安くて駅に近いだけが取り柄のようなホテルで、朝食を摂りに降りると若いウェイターが他のテーブルにあった一輪挿しを私のテーブルに置いてくれた。それから私のカップにブリキのやかんに入ったコーヒーを入れ、熱いミルクをなみなみと注いだ。

広場でなく駅近くに宿をとったのは、翌日の朝早く電車で南に向かうためだった。卒論を書きにという名目でスペインに来たのになぜモロッコへ行く必要があるのだと出発前父からは反対されたが、結局押し切った。
グラナダから途中で乗り換えてアルヘシラスへは3〜4時間くらい掛かっただろうか。港町特有の寂れた空気漂う街で、不安な気持ちにさせられた。

モロッコではコーヒーではなく甘いミントティーが行く先々で出された。うっかり入った絨毯屋では美しい模様の比較的小さなマットが250ドルから50ドルになるまで飲み続けたが、結局買わなかった。グラナダの宿で預かってもらっているスーツケースの中は、現地で採取した水やら読めもしない資料でいっぱいだったし、それほど欲しくもなかった。

モロッコでは "Mina" という名前の女性が多いらしい。モロッコを出る際教えてもらった。「モロッコ人なんじゃないか?」と言われたがそんなわけない。

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