3月という季節が好きだ。啓蟄は3月の上旬だが、うまい言葉があるものだな、と思う。 この季節に里山や雑木林に入り込んだりすると、あらゆるものがうごめいている気配がする。冬の間に落ちたシイの葉の表面はカラカラに乾燥し、土に近い部分にある葉はほぐれて腐葉土に近い状態になっている。土が一番やわらかいのがこの時期だ。足元を包み込まれる感触がとても楽しい。 新芽はほんのりと赤かったり、綿毛のようなものに包まれていたり、これは人間の赤子と変わらないなと思ったりする。空はもやに包まれたような色をしていて、花粉のみならず様々な生き物が風に乗って運ばれているのを感じる。 土にそのまま活けたような落椿は、ほどけるように花芯が露出し、少しずつ茶に変化して土に溶ける。そのすぐ隣で青々とした双葉が顔を出していたりする。 一方、神社などでよく見かけるクスノキは春に落葉する。常緑樹ではあるが、やはり新旧交代は必要なのであろう。多くの変化が起こるこの時期。秋にはちゃんと結実できるように。 ...
ミラノで見かけるコートはダウンがほとんどで、たまにウールのコートを見かけると、非常にエレガントに感じた。 いつだったか、日本で真っ白な髪の女性が足首まであるたっぷりとしたシルバーグレーのダッフルコートを着て、首元はロイヤルスチュワートのマフラーというスタイルを見かけたときは、齢をとるのは良いことだと感じるほど素敵だった。現在よく見かけるような細身のシルエットではなく、どちらかというとユニセックスで量感のある感じが冬の暖かさを感じさせて何とも良い雰囲気だったのだ。今思えば、(おそらく)70代後半という年齢でアンクル丈のダッフルコートはさぞ重かったことだろうと思う。それを感じさせなかったというのは、彼女の持つ雰囲気にとても合っていたからだろう。 自分に似合うものを見分けることは、とても難しい。 ...
長年お世話になっているGARDÉ COLLECTIVEさん。今年〜来年の秋冬も私の撮影した写真を生地にプリントして仕立てたコレクションが展開します。 今季のものは昨年イタリアで撮影したもの。うち1点には私自身も写り込んでいたりします。ワンピースやロングカーディガン、パンツなどで展開予定。私ももちろん予約。今年の冬は大門美奈が大門美奈の撮った大門美奈を着て街を闊歩することでしょう。強そうなので、ちょっとした厄除けになるかも。(ならないか) もちろんこちらだけでなく、インポート生地を使ったコートやシルエットのきれいなダウンなど、今から次の冬が待ち遠しくなるようなコレクションが展開中。 こちらのお洋服はデザインはもちろん素敵なのですが、とにかく軽くて着心地が非常に良いのです。着ていて楽な服というのは、心も楽しく、軽くしてくれるものなのですね。コレクションは18日までご覧いただけますので、恵比寿、代官山近辺にお越しの際は是非ご覧ください。 こちらが元の写真。 SIGMA dp3 Quattro SONY α7RⅡ + SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary --- GARDÉ COLLECTIVE 2018-2019 AUTUMN & WINTER COLLECTION 2018.3.13(TUE)-3.15(THU) 10:00-19:00 PLACE : GARDÉ COLLECTIVE 渋谷区恵比寿西2-19-8 03-5428-8406 3.16(FRI)-18(SUN) 11:30-19:30 は一般のお客様向けのフレンズデーとなります。 ...