延々と続いた今年の忘年会のラストはキヤノンギャラリー銀座で。 去年11月から本当にこちらではお世話になりました。進んでは戻りを繰り返しながらもちょっとずつ前進できているのは、やはりこのセッションに参加できたことが大きかったと思います。 会場にはお世話になった方々やお会いしたかった方々が大勢いらっしゃって、今年の最後にご褒美もらったような夜。 ほんとは週末から(飲み過ぎでなく)体調を崩していてお酒も飲めず、日中もフラフラの状態だったのですが、会場で皆さんとお話していたら急に元気になりました(笑)人からもらうエネルギーって凄いんだなぁ。 元気をもらった後は、いつもどおり帰り道をスナップしながらの帰宅。 最近始めたことだけど、どんな状況でも毎日必ず写真を撮ること。写真家だったら当たり前のことじゃないかとようやく気づいて、シャッターを切るクセをつけるようにしています。 これは来年も是非続けたいこと。欲を言えば、もう少し太陽が出ている時間帯に撮りたいかな。 ここに掲載している写真も、片手には玉ねぎやら鶏肉やらが入ったスーパーの袋をぶら下げながら撮っていたりしています。ごくごく日常の一風景。でも細かな雨の降る今日の夜はことのほか美しかった。カメラを持ち歩いていると、なんでもないような日常がいかに大事かと気付かされることが多いです。 さて、来年はカメラ誌の口絵掲載を皮切りに、2月にはインスタイル・フォトグラフィーセンターで開催される“The Emerging Photography Artist 2013” への出展と、新年早々忙しくなりそうです。 日頃お付き合いのある方、たまにだけどいつもどこかでお会いする方、今年お話させていただくようになった方、なかなかお会いできないけれど何かと気にかけていただいている方、本当に今年も多くの方ににお世話になりました。どうもありがとうございました。 感謝の気持を忘れることなく、来年も今年以上に活発な一年にしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 少し早いですが、良いお年をお迎えください。 もうすぐ初詣で賑わうであろう神社には、臨時の板が設置されていました。少し寂しげ。 ...
雨が上がった午後過ぎ、カメラを持って外出。二人とも体調がすぐれなかったため、毎年楽しみにしていたアローカメラの忘年会はやむなくキャンセル。しんどかったけれど三好耕三 作品展『YUBUNE 湯船』の展示が本日最終日だったので、それだけは行かなくてはとひとり駅のほうへ。雨上がりの路面が午後の光を反射し、あたり一面をやわらかく黄色っぽい光で包んでいてなんとも美しかった。 三田に着く頃にはもう日も暮れ始めていて、急ぎ足でPGIへ。三好さんといえば今年TOKYO PHOTO 2013で拝見した石垣の写真がすばらしく素敵で、今回の作品展も楽しみにしていました。 16x20インチの超大判カメラが描き出す世界は実に圧巻で、石の描写がしびれるほどで、近づき、離れて、何周もしてしまいました。最終日しか来なかった自分を悔いるほど。ご本人も在廊されていて、お話できたのも嬉しかった。 少し元気が出た気がして、スナップしながら帰る。最寄り駅には夫が迎えに来ていた。毎日立ち寄る神社に揃ってお参りしてふと振り返ると鳥居にはすでに松飾りが。今年もあと少し。穏やかに過ごせるといい。 ...
12月7日、キヤノンフォトグラファーズセッションでお世話になった、立木義浩氏のオープニングパーティへ行ってきました。 場所はPaul Smith SPACE Gallery。3Fがギャラリースペースになっているのですね。 立木さんにご挨拶を済ませ、フォトグラファーズセッションの面々と合流。 その日は比較的暖かかったのですが、そこは冬。マンゴー入りのホットワインが美味しかったです。ほかにも八丈島産のラムや焼酎など。 肝心の写真も立木ワールド全開。 子供の持つちょと残酷な面を感じさせるような写真。全面で対峙したようにも思える、パワー溢れる空間でした。お孫さんの前ではさすがに優しい表情をされていましたが(笑)。 サインもしっかり頂きました。 ピントが。。 立木さん、相変わらずダンディで素敵でした。 来年1月27日まで。 フォトグラファー・立木義浩による写真展『小女』 「小女-小女が島々に溶け、自然そのものになった気色」 TEL:03-5766-1788 会期:2012年12月8日(土)~2013年1月27日(日)水曜不定休 場所:Paul Smith SPACE GALLERY 東京都渋谷区神宮前5-46-14 3F/12:00~20:00 Paul Smith SPACE GALLERYエキシビジョンページヘ ...
今更ですが、World Photo Relayの振り返り。 こちらがファーストショット。 でも夫から「君らしくないんじゃない?」と言われてアップは見送り。 基本は日中過ごしている六本木界隈で撮影。 普段使用しないフィルターも積極的に使ってみました。 ジオラマ風。 夜ドラマチックトーンを使うと銀残し的な感じ。 ちょうど酉の市が開催されていたので行ってみました。 結構きれいに写るのでびっくり。 おしべにピントは合っていませんが。。 白飛びしちゃうかな?と思いきやそうでもない。 このへんは私の得意な感じ。 落ち物を拾い撮り。 時期も時期だったので少しはクリスマスらしい雰囲気も。 半月をイメージしてみたり。 コンデジを触るのは実に久しぶりだったのですが、難しいな〜と感じました。 もちろん記録的に使用するのであれば実にいい存在。 ただ、作品作りをしようと思うと結構な気合が必要です。画質やレンズに頼りすぎていたのではないかとやや反省。思ったより人スナップを撮れなかったのも反省。 そんなWorld Photo Relayも今月25日まで。 結果はいかに! ...
私のところにもやってきました。FUJIFILM の「World Photo Relay」。 http://www.world-photo-relay.com/ フォトグラファー曽根原昇さんからバトンを受け取りました! リレー形式で友達から手渡しで「FINEPIX F800EXR」をバトンされ走者となります。3日間撮り続けて富士フイルムのイベントページ(上記)と自分のFacebookにアップしていき、3日間全力で走ったらまた次の走者に「FINEPIX F800EXR」をバトンする、世界各国で繰り広げられる壮大なレースなのです。 さて、今日から早速肌身離さず持ち歩いて、合間を見つけてスナップ。 ちょうど目黒の酉の市も開催されていたので絶好のスナップポイントとばかりに撮影してきました。 以下のリンクから本日アップした写真のページに飛ぶので、ぜひ「いいね!」をお願いします♪ No. 20 runner for WORLD PHOTO RELAY's Japan Team A - 01 No. 20 runner for WORLD PHOTO RELAY's Japan Team A - 02 No. 20 runner for WORLD PHOTO RELAY's Japan Team A - 03 ...
先週、母とうなぎを食べに行った。麹町の老舗。以前食べに行ったのが、私の成人式用の振袖を買いに呉服店へ行った帰りだったと思うから、もう10数年振りのこと。うなぎの皮の印象が無い、おいしいうなぎとだけ記憶していた。 待ち合わせの時間が少し遅い、と言っていた割には私のほうが先に店についた。ひとりで鰻屋に入るのは少し緊張した。席について、うな重の松竹梅を眺めていると、ほどなくして母が入ってきた。 「外食するなら、美味しいものだけ」というポリシーのあるらしい母は、いつもこれよ、と、うな重ではなくうな丼と赤出汁を慣れた様子で注文する。奢ってくれるというので、冷酒も一合。うざくも食べたかったけど、ちょっと遠慮をしてしまった。 冷凍庫に入れておいたブランデーくらいのとろみのある冷酒と、ふっくらとしたうなぎはよく合う。粘り気の少ない、小さなつぶのご飯がうなぎをきちっと受け止めていた。うなぎは、私の記憶どおり、皮の食感を感じさせること無く喉の奥に吸い込まれてゆく。 そして、山椒が素敵だった。薬味入れの小さな壺を開けると、ふんわりとした山椒。色も白い。たぶん山椒の皮を取り除いて中身だけ使用しているのだろう。粉のようにきめ細やかで香りがきれいだった。 母とはあまり会話は弾まない。いつものことだ。ごく普通の家族だと思うけれど、あまり相性がいいほうではないと思うから、仕方がない。しかし母はよく喋る。良くも悪くもない、まあまあの時間を過ごした。 帰路、うなぎにまつわる色々なことを思い出した。記憶の背景に結構な確率で私はうなぎを食べている。この日の母とのうなぎも何らかの背景になるのだろうか、などと思って少し憂鬱になる。 次は誰とうなぎを食べるのだろう。 ...
そして昨日はGR BLOG 7周年記念オフ会で江ノ島へ。午前の部に間に合わず大変失礼しました。錚々たるメンバーのなか、しっかり写真家枠でご紹介いただき恐縮です。江ノ島はちょくちょく行くこともあったのですが、普通に参道を通って神社まで行って下るルートしかしらなかったので、今回の撮影ルートはなかなかハードでしたがとても新鮮! 出発前に内田ユキオさんとお話していた際「ライカのモノクローム買ったほうがいいよ〜」と囁かれてしまったので、自然とGXRはモノクロ設定へ。コントラストを一段階落とし、グリーンフィルターを追加。思い切ってフォーマットも変えてみよう、とスクエアにしてみました。レンズは狙ったわけではありませんがMZ-3で愛用していたPENTAXのFA43mmF1.9 Limitedで。MZ-3で使用していたときは気付きませんでしたが、ぎゅっと風を掴んだようなボケですね。何枚かアップしましたのでよろしければご覧ください。 GR BLOG 7周年記念オフ会(facebookのページに移動します) ...
昨年から『花月』という煎茶のシリーズを撮り続けているのですが、そのなかで煎茶の核ともいうべき「玉露」をどう表現するかが課題でした。で、そこはやっぱり急須から落ちる最後の一滴を表現すべき、というところまではたどり着いたのですがこれを撮るのが難しい・・・。実家で撮ったものは背景はいいけれど、ピントはあっていても肝心の滴の形がイマイチだったり、その逆もまた然り。やはりライティングをきちんとしてスタジオで撮るしかないのかしらと悩んでいたところに、湯浅さんから「ねぇ、ちょっとT.I.Pのスタジオ使ってくれない?」と願ったり叶ったりのお話をいただいたのでした。 実はスタジオは初だったのですが、そこはT.I.P橋田さんと(あ、フォローは通常ありません)茶道具及び演出をしてくれた父、それから夫の強力な協力もあり、試行錯誤しながらも作品撮りをすることができました。そのなかで撮ったものがコレ。タムロン千代田様よりお借りしたSP AF90mmF/2.8 Diを使用させていただきました。(千代田さん、ありがとうございました!)はじめてスタジオを使用した感想としては、まあ楽しい!2時間という時間があっという間に感じるほど熱中しすぎて撮影終了後はしばし放心状態に。1時間単位で借りられるのも非常に魅力的。当然T.I.Pの会員限定ということですが1時間2,000円なら気軽に使えますね。今回の撮影で新たな課題も見つかったことですし、またちょくちょく利用したいと思います! T.I.PのWEBサイト T.I.Pのメンバーについてはこちら ...
明日は運動会に行く。 今日になって行くことを決めた。でも夜になって、やはり落ち着かない気分になり、思い立ってバナナブレッドを焼いた。作り始めてから泡立て器とか、パウンド型とか、色々と無い事に気づいた。そういったものは以前住んでいたところに全て置いてきたことに今更ながら気づくなんて、と時間が思いのほか早く過ぎていたことに驚いた。 仕方がないから、計量はマグカップで済ませ、泡立て器の替わりに輪ゴムで沢山の箸をとめたもので材料をぐりぐりと混ぜた。型はいつもお弁当のおかずをつくる際に使用しているバットで代用。意外となんとかなるものだ。 オーブンの中で順調に膨らんでゆく生地を眺めながら言葉になりそうでならない思いが次々と沸き上がってくる。 焼きあがって、翌日味が馴染んてからのほうが美味しいとわかっているのにやっぱり一切れつまんでしまう。焼きたての温かいケーキというのはやっぱり特別なものだ。 ...
疲れている時ほど自分で作ったものを食べたくなる。 誰かもわからない人間が作ったものを食うことは非常にリスキーだということを本能的に身体は知っているのかもしれない。 本当は母が作ったものを食べるのがいちばんなのだが、夜1時間かけて実家に行って、また帰ってくるというのは一食分のエネルギーとしては不釣り合いだから、しない。 今夜はキャベツとじゃがいもをミルクで煮て、それを軽くグリルで焼いて食べた。 朝、火を通しておいた鶏のそぼろも一緒に入れた。優しい味。母が作るホワイトシチューと似ていた。 母は見た目こそ優しげで穏やか、頭も切れるが、かなりきつい性格だ。 私も年々母に似てきている。今は離れて暮らしているけれど、たまに不意打ちで砲弾が飛んできて、3日くらい立ち直れないほどのダメージを私に与えてくる。苦労を掛けているので甘んじて受けるしかないんだけど、なかなか辛い。 母のことを書きたかったわけではない。 男性より女性のほうが長生きなのは、自分が食べたいものを食べてきたからだという説もあるんだとか。 家事を預っているのは女性が多いから。 私がものを食うときは真剣だ。身体の声に耳を済ませ、常に「今何が食べたいか、今私が食おうとしているものは本当に私の身体が欲しているものか」を問いている。 私は女だから、ホルモンバランスの何やらでそのへんが鈍ることもあるけれど、 毎食毎食真剣にそれをやっていたら、すすっと体重が落ちた。 食べたいものを、食べたい時に食べるのはストレスレスでたぶん非常に身体にいいことなのだ。 やりたいことばかりやっているわけにはいかないので、食いものは我慢しない。 それさえ出来ていれば結構幸せだ。 ...
Giovanni Mirabassiのライブに行って来ました。彼を知ったのはまだ大学生の頃。地元駅にHMVがあったので、当時まだ設立間もなかった澤野工房というまだ新しかった大阪のレーベルで扱っていたアルバムを試聴したのが始まりでした。 ウォッカのボトルのようなジャケットデザインで、音がとても美しかったのだけれど、当時の私にはまだそのリズムや変調が難しく感じられて購入には至らなかったと記憶しています。 でもずっとその名前は覚えていて、確か5年ほどまえに"C minor"というアルバムを購入しました。 何度か日本でもライブをやっているのは知っていたけれど、なかなかタイミングが合わなかったり忘れてしまったり(要はそれほどの気持ちが無かっただけだと思うのだけれど)で、足を運べずにいたのですが、1ヶ月ほど前、彼のキューバでのPVがたまらなく良くて、日に何度も見ているうちにふと思い出し、日本のジャズクラブのスケジュールを見たら彼の名前があったのですね。 素晴らしかった。 あの独特のリズムに慣れるまではやはり一曲を要してしまったけれど、彼の身体から音が出ているのでは無いかと思えるような、彼の身体の一部と化したピアノの、圧倒的なパフォーマンスでした。 目は開けてはいるけれど、あくまで補助的な役目として身体全体で聴ける、それがライブの良さだなと感じました。彼の音を聴いていると、不思議と美しい色相が見えてくるようでした。気泡の入ったガラスに反射する、淡い赤と紫の入り混じったような色。 聴きながら、気がつくと写真のことを考えていて、映像を喚起させるような音があるのなら、私の写真から音は聞こえるだろうかと思ったり、そういえば小学生の頃クラシックを聴いて感想文を書くような授業があったのだけれど、音楽を聞いていたらそれに引きずられるようにして美しい風景が目の前に浮かんで、結局その風景を元にしたストーリーのようなものを書いてしまったなとか、ラジカセであるお話を聴いて、それを絵に描く授業があったように思うけど、もしかしてお話でなくて音楽だったかなとか、音に喚起されたさまざまな記憶から、さらに音とテキストと映像がごっちゃになって何か私に強いてくるような、妙な幻影のなかで聴いていました。 あまりに集中して聴いていたもんだから、ふと気づくと「トイレを我慢している人」みたいな格好で聴いていたりして。 チケットを予約した後、ソロであることが判明して、あらトリオじゃ無かったのねなんて思ってしまったけれど、ものすごいソロでした。曲によっては目を閉じると後ろにビッグバンドが居るんじゃないかと思えてしまうくらい。彼とピアノの関係性がそれはもう優しく親密で、強くて濃厚で、ピアノと生きてきたのであろう彼の生き様を感じさせるようなすばらしい時間でした。 隣の夫ははじめこそ食い入るように聴き入っていると思っていたら、やはり日帰り出張で疲れたのか途中、濁音の入る寝息を立てたり、耳をほじほじとしていたり、その手で私の手をにぎにぎしてきたりだったけれど、楽しめたようだった。 来年もまた聴けるといい。 http://www.mirabassi.com/ ...
昨日、友人が泊まりに来た。縁あってかれこれ20年以上お互い友人をやっている。妙な縁で、中学生の頃隣のクラスに当時仲の良かった友達がいたもんだから頻繁に出入りしているうちに話すようになり、高校受験の際私は美大付属の高校を受けるも前日インフルエンザに罹り普通科の高校へ行くことになったのだが、その中学から高校へ行く生徒が私を含めたったの2名。誰かと思ったら彼女だったのだ。 なんだかよくわからないけれどテンションの低い2人は不思議と気が合って、楽しい話もシリアスな話もずっと一定の空気で話していられる。 お互い色々抱えているから、何を話しても同情もせず驚きもせず「そうか、そうか」と話していられる間柄は本当に心地が良い。 酒を飲まない頃からの友人だから、別に酒を飲まなくてもいい(飲むけど)。だから昨日は近所のアイリッシュパブでレッドアイ1杯だけ。彼女は待ち合わせ直前に貧血を起こしていたにも関わらずジン。「ジン、美味しいからね」と。 とても居心地の良い空間で、ぼそぼそと話しをしながら長居をしてしまった。 家に帰り、紅茶を飲みながらまだぼそぼそ話す。色々あるね、あははと笑える友人がいるというのは幸せだ。もちろん寝る前に鉄のサプリを飲ませておいた。 ...
この間ふと、シロップ漬の桃が食べたくなって、瓶詰めの黄桃を買った。 ちょっと贅沢に紀伊国屋のもの。その日は我慢して、次の日冷蔵庫で充分に冷えた桃を食べた。 あらかじめ食べやすい大きさにカットされているのが嬉しい。あまったシロップはヨーグルトと一緒にブレンダーで回そう、と考える。 写真はこの夏、自分用の誕生日プレゼントという名目で購入した、アンティークのキャンドルホルダー。 今の家には所謂雑貨というものはほぼ皆無で、何となくそういった「かわいくて、素敵なもの」には目を背けていた部分があったのだけれど、これは凄く欲しかったのだった。 数日前、いろんな感情が押し寄せてきて、声は上げずに数時間ダラダラと泣き続けた。 理由は分かっているけど、自分が選んだことだ。でも普段は押し込めている気持ちが、ふとした瞬間に溢れ出てしまうこともある。 何かを求めて昔の日記を読み返してみて、とても気に入っていた文章だったので転記しかけたが、やめた。そういう甘えは無しだろう。 冷蔵庫に行って、桃の瓶を開けた。想像した通りの懐かしい味が、私を落ち着かせた。 この秋は、久しぶりに小布施に行きたいと思っている。 日常から少し離れて好きな場所に身を置くのは、必要な作業。 ...
告知です。 本日8月7日発売のF5.6[エフゴーロク] VOL.5にインタビューと昨年アンダルシアで撮影した写真が掲載されます。本屋さんにお立ち寄りの際は、是非お手にとってご覧ください。どうぞよろしくお願いします。(↓ちらっと。) ...
こんなこと言うとウソつけと言われそうですが、あまり機材には拘らないほうです。はじめての自分のカメラ、MZ-3も必要に駆られて父に勧められるまま購入したものだし、今まで欲しいと思って買ったカメラはDP-2とM3だけ。 小さくて軽いカメラは当然携行性がよくていいのだけれど、私は女性にしてはかなり手の大きいほうなので、あまり小さなカメラは持っていてしっくりこないし、軽いとちょっと落ち着かない。 で、持ってみてこれいいわぁと思ったのはXpro1でした。お値段がお値段ということもあって純正レンズはまだ手に入れておらず、またかよと言われそうですがアダプター介してMレンズをつけているのですが、これがしっくりきて良い感じなのです。 ここしばらく撮影は二の次でセレクト以降の作業にに重きを置いていたのでふらふらっとお散歩しながら軽快にシャッターを切ってゆくのは何とも気持ちのよいものでした。 8月の夕暮れ時は暑いながらもすでに秋の気配。このあとふらふらついでに焼き鳥屋に吸い込まれたのは言うまでもありません。 ...
7/22(日)は休館日のためご覧いただけません。ご注意下さい。 第1回キヤノンフォトグラファーズセッション -ファイナリスト展-、いよいよ本日より開催されます。 昨夜は搬入立ち会いだったのですが、作業後10人の写真を見てみるとよくこれだけ写真も個性もバラバラの人間が集まったものだなと改めて感じさせられました。まさに十人十色、皆さんに楽しんでいただける展示になっているのではないかと思います。 私は本日7/20(金)午後、明日7/21(土)終日会場にいる予定でおります。どうぞよろしくお願いいたします! オープンギャラリー(品川)キヤノンSタワー2F 2012年7月20日(金)〜7月26日(木)10:00〜17:30 ※ 日・祝日休館 入場無料 【出展者】(順不同) ・植田真紗美「路傍の景」 ・泉茜音「THROUGHBRED」〜残したい記憶〜 ・呼坂智恵「巣立ちの日まで」 ・長渡千佳「IMMATURE」〜私の存在そのものが質問なのだ。 その答えを知りたくて生きているんだ。〜 ・高橋聖英「それとなく」 ・堤賢悟「Sumo Young!!」 ・平間明彦「Flower」-The New Beginning- ・大門美奈「花月」 ・岡本隆史『SHONAN♡LOVE』 ・横井健治 -kixiler- 〜新疆ウイグル自治区に生きる人々〜 ...
工事用トラックの出入口に美しい番人がいらっしゃったので撮らせていただきました。 ここは通っていた学校が近かったということもあり、学生時代よく博多ラーメンを食べに行っていたのでなつかしい街。(お陰で替え玉無しではいられない体質になってしまいました。)夜はちゃんと暗いところです。 今回はプロフィール用の写真も撮っていただきました。撮るのはいいけど撮られ慣れていないので不自然な顔になるんじゃないだろかと不安でしたが、さすがプロ。自然な笑顔で撮って頂きました。ありがとうございます。 ということで来月また露出させていただくことになりました。詳細は後日。 ...
昨年11月より立木義浩氏とハービー・山口氏にご指導いただいた、第1回キヤノンフォトグラファーズセッションも3月にファイナルセッションを終え、来月7月20日(金)よりファイナリストによる展示に出展させていただくことになりました。 また、参加に伴い、キヤノンPHOTOPRESSOで作品集を制作させていただいております。 こちらも併せてご覧頂ければと思います。 花月 / 大門 美奈さん|PHOTOPRESSO(フォトブック/アルバム作成サービス)(PHOTOPRESSOのWebサイト) 以下は展示の概要です。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------- 第1回キヤノンフォトグラファーズセッション ーファイナリスト展ー 写真の本質を見つめ、真剣に撮っている若い写真家たちとの出会いを求め、開講されたキヤノンフォトグラファーズセッション。 その成果が、いま、7日間の写真展になって発表されます。どうぞご期待ください。(DMより) 第1回キヤノンフォトグラファーズセッションのWebサイト オープンギャラリー(品川)のWebサイト オープンギャラリー(品川)キヤノンSタワー2F 2012年7月20日(金)〜7月26日(木)10:00〜17:30 ※ 日・祝日休館 入場無料 【出展者】(順不同) ・植田真紗美「路傍の景」 ・泉茜音「THROUGHBRED」〜残したい記憶〜 ・呼坂智恵「巣立ちの日まで」 ・長渡千佳「IMMATURE」〜私の存在そのものが質問なのだ。 その答えを知りたくて生きているんだ。〜 ・高橋聖英「それとなく」 ・堤賢悟「Sumo Young!!」 ・平間明彦「Flower」-The New Beginning- ・大門美奈「花月」 ・岡本隆史『SHONAN♡LOVE』 ・横井健治 -kixiler- 〜新疆ウイグル自治区に生きる人々〜 是非皆様お誘い合わせの上、ご覧頂ければと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 ...
幼い頃から絵を描くのが本当に好きで好きで、祖父母と一緒に暮らしていた古い平屋の床に這いつくばって、三越の包装紙にボールペンで絵を描いていたのを今でもよく覚えてる。 そのまま中学生になって、しばらくして伯母の油絵の先生にデッサンと水彩画を習った。たまごの色は白くない、と知ったのはこの頃。 当然美大へ行くべく者として美大付属の高校を受験するも、前日にインフルエンザに罹り、当日点滴を打って試験会場へ向かうも、余計なお世話でストーブの真横。当然落ちてのどかな環境の高校へ。 県内で名高かった美術部の教諭は私が入学すると同時に転任。後任の顧問とはソリが合わないと直感的に判断して弓道部へ。そんなこんなで高2で叔母の家にほど近い、アートスクールに通い始めた。 ここで習ったことは今でも私の財産。とてもユニークな授業で、まず音楽から。ビートルズのアニメのPVを見て言葉に起こす、好きなものをA4の用紙数枚にわたってひたすら書く。いわゆる「絵」は自画像から。それもB2かB1というサイズ。デッサンは自分の好きな鉛筆の芯の硬さを見つけるところから始める。8Bから7Hまで使い分けできるのも重要だけど、自分の好きな硬さの鉛筆で柔らかいものから硬いものまで、描き分けることが出来るまでひたすら描いたように思う。 彫像の題材は自分の手。完成したらそれをカメラで撮影し、現像してポストカードにプリント、それをさらにデザインする。 色の好みはここで確立できた。グラフィックデザインに興味があった私は、まずその絵を書くために必要な色づくりから始めた。 ペール、ビビッド、ストロング、ダル、ダークトーン等々、約20近いカラートーンで、さまざまなメーカーのカラーチップから自分の好きな色だけをセレクトし、約250ほどのカラーを決めたら、手持ちのポスターカラーでそれらの色を作ることがスタートだった。当然容器が必要で、よくヨドバシへ行っては空のフィルムケースを大量に貰ってせっせと色づくりをしていた。要は自分だけの色相環を作る作業。 自分の好きなものを知っていて、その上で自分の好きな色を作り、構図を決定し絵を描く。絵の中で使用するテキストのフォントも作る。ここまで徹底的にやるから、描いているときに迷いがない。 それらの全てを指導してくれた先生が体調を崩されたとのことで、今は廃校となってしまったけれど、ここで学んだこと全てを生かして写真を撮っていけたらと思う。 ...
ウブド。 地元の女の子たちが三々五々集まってきてバリ舞踏の練習をはじめたので、撮らせてもらったうちの一枚。たまにバリのあのむっとした湿気と独特の匂いが恋しくなる。 ...
ポートワインは子供の頃想像したワインの味。 甘くてコクがあって、あまりぐびぐびとは飲めない。4年前(にもなるのか)ポルトからレグアというところへ列車に乗って行った。ポートワインの生産地。9月のポルトガルは朝晩はひんやりとして、日中はきらきらと光が美しかった。ワイナリーと宿を兼ねるキンタというところに泊まり、日中はぶどう畑を散歩したりした。女主人にはお土産に虎屋のミニ羊羹を渡した。彼女がそれを食べたかどうかは分からないけど、とても喜んでいた。 レグアはReguaと書く。 ガイドブックにもレグアと書いてあったから、ポルトの駅で「レグアに行きたいんだけど」と言っても通じない。そのうちおじいちゃんたちの人だかりまで出来てしまい、そのうちの一人が「ヘグアじゃねえか?」と言った。レグアはヘグアだった。破裂音で、「ヘ」。 私の滑舌の悪い発声で「レグア」と言ったところで通じないわけだ。でも普通にレグアにたどり着いた。 その時買ったポートはビンテージのタウニーだったと思ったけど、美しい琥珀色をしていて、とても美味しかった。抜栓してから2年くらいかけて大事に飲んだように思う。飲み切るまでに、色々なことがあった。 とても美しいところだったから、今度息子を連れてまた来たいと思った。でもそう思ったことはおそらく息子には話していないと思う。 ...
今日は安達ロベルトさんとMITSUO SUZUKIさんの対談を聴きにGallery EMへ行ってきました。 その時に引っかかった言葉が、「あの写真は以前見逃していたものなのです。やはり写真を見るときの自分の状態ってあるんでしょうね。そのときは見えていなかったんです」というもの(若干ニュアンスは異なるけど) それで私も帰宅後Portugalの展示の際見逃していたものがあるかもしれない、と写真を改めて見なおしてみたら、出てきたのがこの写真。 たぶん、そのときの私にはこの距離感が合わなかったのかもしれないし、単に見逃していただけかもしれない。 キヤノンフォトグラファーズセッションの際、立木先生が「おまえ、コンタクトシート全部見せろ」とよく言っていたのを聞いていたけれど、撮った当事者には見えない写真について、考えさせられた夜でした。 ...
昨年11月よりファイナリストとして参加していたキヤノンフォトグラファーズセッション、先日3月10日にファイナルセッションを終えることができました。 わたしが応募時に提出した写真は全部で69枚(この数字は誰が何と言おうが偶然)。 これは選考に通ることが目的で選んだ写真で、スナップがメインではありましたがテーマも被写体もバラバラ。他の4人のファイナリストたちはテーマもスタイルも決まっている状態だったので、正直焦ったものです。 ハービー・山口さんのファーストセッションを終えてふと思いだしたのは伯母のこと。煎茶道の家元を務める、憧れの伯母です。 前から撮りたい撮りたいとは思っていたものの、身内という照れもあり、なかなか言い出せずにいました。私以外はほとんど人物の写真だったということもありましたが、「ああ、これはこのタイミングで撮りたいな」と思えたことも大きかった。早速伯母に話を持ちかけ、撮らせてもらうことになりました。 お恥ずかしながら、いままでスナップの要素としての人には重きを置いてはいたものの、「この人」をテーマとして撮影しようというのははじめてのことでした。今までとは違う被写体にチャレンジしてみようと思えたのもこのセッションに参加できたお陰だと思っています。 ご指導いただいたハービー・山口先生、立木先生、ともに時間を過ごすことが出来た皆さん、ご関係者の皆様方、本当にありがとうございました。 このセッションで見事「キヤノン賞」に選ばれた、堤さんと植田さんはキヤノンギャラリー銀座で、それからわたしも7月20日〜7月26日に品川のキヤノンオープンギャラリーでファイナリスト全員によるグループ展に参加させていただくことになりました。 また詳しいことが決まりましたらこのブログやfacebook、twitterを通じてお知らせしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします! ファーストセッションの様子はこちら セカンドセッションの様子はこちら ファイナルセッションの様子はこちら こちらに使用している画像はキヤノンフォトグラファーズセッション事務局よりご提供いただきました。手配いただきました鳥井さん、ありがとうございました! (この写真、一生大事にします。あと集合写真諸々も今度くださいw) ...
本日3月19日発売の(いつもは20日発売ね)月刊カメラマン2012年4月号に掲載していただきました。 特集記事の「この写真家60人に注目!!」というページに載せていただいております。 詳しい内容は是非ご購入いただいたあとでご確認いただきたい(!)のですが、昨年リコーギャラリーRING CUBEで展示した写真と共に紹介していただきました。夫も別ページに(なぜか私より前のページに)紹介されています。 誌面初デビュー。どうぞよろしくお願いいたします。 カメラマン2012年4月号(モーターマガジン社のWEBサイト) ...
昨日新しい飯碗が届きました。阪東晃司さんのものです。今まで使用していたのは和田麻美子さんのカフェオレボウル。(飯碗の右)。こちらもとても気に入ってはいたのですが、やはり用途と違うのは飯碗としての強度も手に持ったときの熱の伝わりも違う、ということで新調することにしました。 やはり用の美。朝炊いた炊き込みご飯がより美味しく感じます。 カフェオレボウルはカフェオレボウルとして。丸く両手で包み込むように持つのが正解。 物は少なく、という方針なので家にはあまり食器はありませんが、気に入った食器で物を食うことは、食に対しての礼儀のような気もします。 取り皿として気に入っているのは余宮隆さんの灰釉粉引のお皿ですが、こちらは月面をイメージさせる少し緑がかった色。数年前に、この色を出せる土が切れてしまったということで現在は異なる色味のものを発表されていますが、こちらもいつか手に入れたいと思っています。いずれも手の届くお値段なのも魅力。 あとは正木春蔵さんの蕎麦猪口と、カレー用にジノリの業務用プラター...(ごにょごにょ) ...